徳島労連NEWS  (第120号)    2005年4月1日  <<back next>>
春闘「解体」攻撃跳ね返し
賃金引き上げ・諸要求実現、憲法改悪阻止に総決起を
健保労組鳴門支部2Hスト組合員82名が参加

労組名 要求額 回答状況
JMIU光洋シーリングテクノ 50000円 5851円
JMIUゴール支部 20000円 7360円
JMIUマイオール分会 1300円/h 16.3円/h
JMIUダイテック分会 勤続給/h 13.3円/h
医労連健生協労組 定期昇給 3689円
医労連TMP労組 5000円 5379円
建交労四国牛乳輸送班 45000円 3000円
建交労ティーエルエス班 45000円 4975円
建交労徳島トラフィック 45000円 3946円
とくしま生協労組 新定昇実施 4944円
とくしま生協パート労組 新定昇実施 4.02円/h
全徳島新聞労組 15600円 12870円
 全労連・春闘共闘に結集する各労組は16日、第1次回答を引き出しました。3・17全国統一行動を中心に384組合がストライキを実施し、25単産35万人の仲間が諸行動に総決起しました。その後も新たな回答、上積み回答が続いています。
 徳島労連傘下では、16日に建交労、JMIU、とくしま生協が回答を引き出しました。17日には、鳴門健保病院労組、通信労組がストライキを決行し、徳島労連はそれぞれのストライキ集会を激励しました。
 全国での回答引き出し数、単純平均額ともに前年同期比を上回り、財界・大企業の「春闘変質」「賃下げ」の主張をはね返しつつあります。
 しかしながら、多くの組合が大企業労組の「ベア要求なし」、「業績配分は一時金で」の回答を反映して、相変わらず「ベアゼロ」「定昇のみ」を押し付けられています。中小企業では一部を除き経営環境の悪化が続いておりきびしい状況です。総じて労働者の生活実態や要求を無視した回答に組合員の怒りが広がっています。
 05春闘の中心的要求として重視してきたパート等の賃上げについては、生協労連をはじめ、34組合が第1次回答を引き出しました。徳島ではJMIUダイテック分会、続いてマイオール分会と、派遣の仲間が時給10円〜30円の賃上げを勝ちとりました。これは派遣労働者の仲間も労働組合をつくりみんなで団結してがんばれば賃上げ要求が実現できることを示したもので、全国の派遣労働者を大きく励ますものです。
 国民春闘回答集計センターが行った23日の調査結果では、スト権確立が60%、要求提出67%、回答引き出し28%などとなっています。05春闘は「4・20統一行動」に向けてこれからが正念場です。引き続き、賃上げ回答の上積みとパート時間給の引き上げ、諸要求の前進、憲法改悪反対など悪政阻止に向けて粘り強く、執念をもってたたかいを強めていきましょう。
 競争・差別社会と訣別し、「人間らしく生き、働き続けられる社会=もう一つの日本」の実現にむけて共に奮闘しましょう。

清流
 全国の派遣労働者のたたかいを「リード」?するといって過言ではない、うれしい徳島発の全国版05春闘ニュースです。JMIU徳島地本・地域支部所属の「派遣」労働者の仲間たちが、派遣元のダイテックとマイオールの二社から初の賃上げ回答を引き出しました。回答額は、(株)ダイテックが3月16日、1年以上時給10円、2年以上時給20円、3年以上時給30円。(株)マイオールは3月18日、五年かけて賃金格差是正の実施と時給20円アップ(低いランク者)です。金額はわずかです。しかし派遣労働者は低賃金で当たり前、いつでも首が切れる、だから組合もできないし、まして賃上げなんてありっこない。彼らは、この「常識」を見事に打ち破りました。何年働いても賃上げの無かった派遣労働者に笑顔がこぼれます。「派遣労働者も闘えば前進できる」ホットニュースです。
【M】

全労連「統一要請書」・回答確約行動 公務・民間36事業所へ要請
 徳島労連は3月1日から8日までの5日間、民間・公務を問わず労使関係のある36事業所を訪問、05春闘に当たっての「全労連統一要請書」を提出しました。訪問先との懇談では、小泉内閣の「構造改革」路線の中で進行している規制緩和と市場主義がもたらす雇用形態の変化について、労働者の雇用が正規から非正規雇用へ急速にシフトされ、多くの青年労働者が低賃金と不安定雇用のもとで将来を奪われている、青年に未来がないこのような産業構造や社会の在り方が果たして良いことなのか?と問いかけ、大企業の「社会的責任」について懇談を進め、経営者の多くが、この問いかけに耳を傾け共感を寄せられました。その上で、労働者の生活改善が急務であり、全労連は、すべての労働者に賃金の底上げをはかること。企業内最低賃金協定締結すること。青年労働者の雇用拡大をはかること。非正規労働者の劣悪な賃金・労働条件を改善し雇用における「均等待遇」の原則を確立することを訴えました。
 また、今回初めて要請することとなった公務の事業所では、公務員賃金の地域間格差の拡大を止めるよう要請すると共に、国民サービスに必要な要員の確保、労働条件の改善を合わせて要請しました。


第30回鷲の門集会
 3月24日、恒例の「鷲の門集会」が行われ、19団体75名が参加しました
 徳島労連・見田議長は「派遣社員が賃上げを勝ち取った。すべての労働者に賃金の底上げを」、「憲法九条をまもろう」と挨拶。 「守ろう! 生活と平和と民主主義を!」との鷲の門アピールが採択されました。
この他、「大幅賃上げと雇用の確保」、「自衛隊のイラクからの即時撤退」、「人権擁護法案の再提出反対」の三つの決議がされました。

郵政民営化反対全国キャラバン来県
 3月9日、郵政民営化法案の与党調整が本格化する中、郵産労本部委員長の山崎清氏・全労連郵政民営化反対対策委員の川村氏らを先頭に郵政民営化反対全国キャラバン隊が徳島県入りし、徳島駅前、徳島中央郵便局前をはじめ市内主要郵便局前での宣伝行動を展開し、徳島市・阿南市・小松島市・鳴門市の各市議会に要請行動を行いま
した。
 県内キャラバン行動には、郵政民営化に反対する徳島の会(会長・塀本信之氏)の協力を得て郵産労徳島支部が総動員で対応し奮闘しました。

3・11重税反対徳島集会に2000人
 重税反対決起集会が、3月11日に徳島市藍場浜公園で開催され建労、民商、全生連、年金者組合、労連から1200人が参加しました。
 特別決議では、「小泉内閣が進める定率減税の縮小・廃止、消費税増税、平和憲法の改悪など、悪政にストップをかけ、安心、平等、平和な社会の実現をめざそう」と採択しあとガンバロー三唱して気勢をあげました。この後、徳島市役所広場まで「消費税の大増税反対」「定率減税の縮小・廃止は許さないぞ」「憲法9条を守れ」とシュプレヒコールを繰り返しながらデモ行進し、徳島税務署へ集団申告をしました。


3・20平和のためのワールドアクション徳島 組織・党派を越え、1000人が参加
 イラク戦争開始2年目の3月20日、「終わらせようイラク占領・撤退させよう自衛隊」をスローガンに、世界平和同時行動の呼びかけに応えて今年も「3・20平和のためのワールドアクション徳島」が藍場浜公園で開催されました。
 催しは、宮崎路子実行委員会代表の挨拶の後、リレートーク、平和ライブ、朗読劇、エイサーなど舞台を中心にすすめられ、テントでは、お楽しみ屋台や平和コーナー展示などが設けられました。午後2時から参加者で、人文字「平和」を作成、ピースウオークで「自衛隊のイラク撤退」を訴えました。
 3・20行動では、建交労徳島県本部が藍場浜での催しと平行して「ダンプ」デモを実施し、「自衛隊のイラク撤退」「過積載なくそう」などの横断幕をつけた28台のダンプ・ミキサー車が、ピースウオークと連帯しました。

シリーズ 日本国憲法を考える
 憲法9条改悪は、アメリカの仕掛ける戦争に、自衛隊を参加させるのが狙いです。
 私は1940年、満州(中国東北地方)で生まれ6才まで満州で育ちました。日本の敗戦で、中国に対する日本の侵略への怒りが高まり、日本人の住居に対する略奪と暴動が起こり、親子5人は、命からがら日本へ引きあけることになりましたが、三男は食料も満足になく栄養失調でなくなりました。
 日本へ引き揚げ後、父も無理が重なり、8才の私を頭に弟2人と母親を残しなくなりました。母は、昼は日雇い労働者として失対事業で働き、苦労して子どもたちを育てました。あの侵略戦争は、2000万人をこえるアジア諸国民と300万人をこえる日本国民の尊い命を奪い、平和と暮らしを破壊しました。私が、徳島建労の専従になった動機は、平和や暮らしを仲間とともによくしたいからでした。
 いま藍住町では、憲法9条を守る会を結成し、「戦争はアカン」とのぼりをたて、スーパー前での署名行動や町民の過半数署名をめざして、仲間たちと憲法守れの声を広げていく決意です。

徳島労連顧問
    林 茂


四国の青年労働者の交流会を徳島で計画中
 全労連四国ブロックが毎年四県持ち回りで開催している「はたらくものの学習交流集会」を、今年は徳島労連青年部で計画中です。実行委員会には、7労組1団体から12人の青年と徳島労連の執行部数人が参加して、ワイワイ・ガヤガヤ話し合っています。学習内容は、講演に労働者と憲法について全労連から講師を要請、その他に恋愛・税金・平和などの分科会を予定しています。また、交流するにしてもやっぱり打ち解けてから!と球技大会やバーベキューも計画中です。大勢のご参加を心よりお待ちしています。
『日程』6月11日(土)午後〜12日(日)午前
『場所』オートキャンプ場『四国三郎の郷』
    URL http://www.mimacamp.jp/