徳島労連NEWS  (第112号)    2004年4月12日  <<back next>>
昨年末並みの回答からさらに前進を!
04春闘 後半戦に突入
04春闘回答速報(4月12日現在)
JMIU光洋 S/T 5,851円
 〃 ゴール 6,900円
医労連 健生協 3,689円 2.09%
 〃 TMP 5,767円 1.38%
建交労 徳島トラフィック 4,108円 2.18%
 〃 牟岐線通運 2,500円
 〃 ティーエルエス 5,708円
出版労連 新学社 4,270円 1.30%
全印総連 徳島出版 3,453円 1.74%
生協労連 トクシマ生協 7,464円 2.55%
 〃  〃 パート 10円/時給 1.20%
 〃 徳大生協 6,100円 1.99%
全徳島新聞 11,600円
徳島合同証券 5,000円
単純平均 5,570円 1.84%
加重平均 5,586円 1.71%
 経団連が「年功型賃金の脱却・成果主義による賃金決定の個別化」を強調、賃下げにまで言及し、いっそうの賃金破壊・春闘つぶしを行うなかで取り組まれた04春闘も職場での賃金回答が出され、正念場を迎えていますが、たたかいはこれからが本番、まだまだ折り返し点に過ぎません。
 私たちは、財界の賃下げ攻撃に対し、労働者・下請企業を犠牲にボロ儲けをする大企業の横暴を許さず、くらしと雇用を守るたたかいに全力をあげてきました。3・18統一行動日には、通信労組、健保労組鳴門、JMIU光洋STが2時間から半日のストライキで決起しました。
 このようななかで出された回答は、全体的には昨年並みを確保できたところでは、ホッとして春闘集結に流れる恐れがあります。もう一度、切実な要求と今春闘の獲得目標を点検し、後半戦に臨むことが必要です。とりわけ、せっかく勝ち取った賃上げが吹き飛び、老後の不安に加え、雇用問題にもなりえる史上最悪の年金改悪法案の国会審議が行われるなか、この悪法を廃棄にするたたかい、また、この財源を口実とした消費税の大増税を許さないたたかいが求められています。全労連は4・15を年金改悪反対の全国統一行動としてストライキでたたかうよう呼びかけています。徳島労連・県春闘共闘は、宣伝や県庁前座り込み行動、夜の集会・デモを計画し、広範な労働者・団体の参加を呼びかけています。
 まさに、国民春闘はこれからが本番です。職場要求の実現と結合し、悪政を許さないたたかいを職場・地域で強めましょう。

清流
 4月1日から消費税のしくみが改悪され「内税」方式となりました。これは商品を消費税込みの表示価格にし、「消費税」を意識させないようにというものです。現に今私たちは、たばこやガソリンを買う場合、一箱いくら、リッター何円という感覚はありますが、その中にある「税」は通常意識しません。しくみのもう一つの改悪は、納税義務のある業者の免税点を売上3千万から1千万円への引き下げです。消費税はしくみの上では最終的に消費者が負担する「税」ですが、現実に多くの零細商工業者は転嫁せず(できず)商いを行っています。今後は消費者に転嫁するか、身銭を切るしか道はありません。消費税導入から15年、県各界連絡会は毎月かかさず消費税廃止をかかげ徳島駅前宣伝を続けています。

徳島市長選挙 4月11日告示 4月18日投票 逆流許さず「民主市政」を築こう
徳島労連が姫野雅義氏の支援決定
 4月11日告示18日投票でたたかわれる徳島市長選挙について、徳島労連は4月3日定例執行委員会で、吉野川可動堰の復活を許さず、徹底した情報公開・住民参加をかかげる、元気ネット推薦の姫野雅義候補の支援を決定しました。具体的な選挙支援は、前回見田候補を擁立して市長選挙をたたかった『安心と夢のある町「徳島市」をつくる会』(略称.つくる会)の加盟組織として支援をすすめます。

選挙情勢と意義について
 今回の県都徳島市の市長選挙は、特別に重要な意義を持つ選挙です。それは第一に、県知事不信任とその後の知事選挙での敗北、共産党県議や県民ネット県議への懲罰に見られる汚職・談合問題の隠蔽など、県政における民主的な政治の流れを阻む激しい逆流にたいし、可動堰反対運動の「住民投票」を成功させた県都徳島市で、徳島市民が再び「民主政治」の流れをつくるかどうか、大一番の選挙戦だからです。自民党推薦の原候補は前回徳島市長選挙で唯一「可動堰推進」の立場で選挙に出た候補であり絶対に負けられません。
 第二は、姫野氏が公約にかかげる、「徹底した情報公開と住民参加」という市政運営の手法は、労働者や市民の市政要求の前進に大きく道を開くものです。また、財政危機が進行するもとでも、巨大事業を押し進め利権に群がる政官業の癒着や市職員の逮捕など続発する不祥事に象徴される市政の歪みを正す上でも徹底した情報公開と住民参加」という市政運営の手法は欠かせないものです。むろん民主市政のもとでは、これまで私たちが掲げてきた要求についても、市民にとってより必要なものか否か、またその優先順位や在り方は?などを含め、情報公開と住民参加の中で積極的に試され問われることとなります。
 徳島労連は、自民党型市政への逆流を許さず、真に労働者・市民の願いに応える「民主」市政の実現をめざし、全ての加盟組織、組合員のみなさんに姫野雅義氏への支援を訴えるものです。


建設職人総決起集会
 生活できる賃金・単価の実現と仕事確保をめざす「4.4建設職人総決起集会」が、4月4日に徳島市藍場浜公園で開催され、雨が降る悪天候の中、徳島建労の組合員770人が参加しました。
主催者あいさつで辻委員長は「組合の粘り強い働きかけで、松茂町に続いて三野町でもリフォーム助成が実現した。仲間の団結を強めて生活危機をはかろう」とあいさつ。そのあと来賓あいさつでは、全建総連本部や埼玉土建、徳島労連、各政党から連帯のあいさつを受けました。支部報告では、自治体への仕事確保で前進があった支部や年金改悪反対運動の取り組みでトラックパレードをした支部からは元気な発言があり、県下から集まった仲間を勇気付けていました。行動提起では、(1)リフォーム助成制度を県下全域に広げる(2)6月の住宅デーの成功(3)7月の参議院選挙で建設職人の願いが実現する政治への転換、を訴えました。

ナショナルセンターの違い立場の壁乗り越え1000人集う

実行委員長 宮崎 路子さん
3・20平和のためのWORLD ACTION開催
 イラク戦争開戦日一周年にあたる3月20日、藍場浜公園で開かれた「3・20平和のためのWORLD ACTION」は午前11時開会し、あいにくの雨模様のなかでしたが、イラク攻撃開始の11時33分には空襲警報と激しい爆撃音の中「ダイーン」のデモンストレーション、ステージでのピースライブコンサートやリレートーク、アンパンマンショー、お楽しみテントでの模擬店、平和の展示コーナーなど多彩な平和活動が繰り広げられました。雨上がりの午後2時からのピースウオークには1千人がつどい、「プラスター」「歌」「よしこの」「アコーデオン」など思い思いの表現で行進し、途中で「ダンプ・ミキサー車」のデモ(建交労)と連帯し歓声を上げました。
 3・20行動は、「終わらせようイラク占領、撤退させよう自衛隊」のスローガンのもと、一市民の宮崎路子さんの呼びかけをきっかけに、社民党・共産党・新社会党など超党派の結集がはかられ、また、労働戦線の分野でも、徳島労連と連合加盟組織が中心となった「人権平和センター」「地区労」が総結集し、個人の賛同者も三木睦子さん(元総理夫人)・木村清志さん(弁護士)・大田正さん(前知事)など幅広い取り組みとなりました。
 3・20の取り組みと経験は、徳島の平和運動の新しい1ページを開くものとなりました。

西部労連 臨時大会開催
 西部労連は、三月二四日に臨時大会を開催し、新しい役員体制の確立とと当面の方針を決定しました。西部労連は、結成以来地域のたたかう砦として役割を果たし、最近では四国JTSのたたかいで大きな役割を果たしてきました。しかし、一方で役員が職場の重職に就くなどもあって日常活動が停滞、昨年は定期大会も開催できませんでした。そこで役員体制を一新し、役員会の定例化などで活動強化をめざしています。大会後に早速、役員会を開きメーデーの取り組みなど決めました。

 新役員は、次のとおりです。
議長=西田隆(JMIU)
副議長=窪田安行(建交労山林支部)・田村斉(建交労三野交通)事務局長=原田一(医労連健生協労組)


重税反対決起集会1200人が集団申告
 重税反対決起集会が、3月12日に徳島市藍場浜公園で開催され建労、民商、全生連の会員ら1200人が参加しました。
 開会あいさつでは、建労の西岡副委員長が「景気が上向いているのは政府が後押ししてリストラや海外移転をした大企業だけ。庶民や中小企業には痛みだけを押し付ける小泉改革はゴメンです。消費税増税反対、年金改悪を許さない世論と運動を広めよう」と訴え、日本共産党の久保たかゆき参議院候補からは連帯のあいさつがありました。
 特別決議では、「くらしと営業を守るため、4月徳島市長選挙、7月参議院選挙に勝利しよう」と決議。
 集会後、「消費税増税反対」「税務行政の民主化をはかれ」と唱和しながら税務署までデモ行進し集団申告を終えました。

建交労徳島合同支部 三野交通分会
 イラク派兵の反対宣伝行動として、有事法制連絡会が徳島駅前で12時半から30分間、毎日宣伝行動を行っています。徳島労連では毎週火曜日を受け持っており、毎回10人前後でマイク宣伝・ビラまき、署名行動を行っています。自衛隊がイラクへ派遣されてからは署名が集まりにくくなりましたが、中には「憲法違反だし、今度は日本がイラクの人たちから恨まれることになる、大変だ」などの声も聞かれます。

徳島原水協定期総会 04平和行進実行委員会結成
 3月13日、原水爆禁止徳島県協議会定期総会が徳島市文化センターで開かれました。総会は、山本正美代表理事(徳島労連)の司会で河野智之氏(教職員の会)を議長に選出し、中内輝彦代表理事(年金者組合)が挨拶、日本原水協・とくしま生協からのメッセージが紹介されました。総会は25名の参加と熱心な討論で、自衛隊のイラク撤退と有事法制7法案の撤回を求める決議を採択するとともに、2004年国民平和大行進徳島県実行委員会の結成がはかられ終了しました。